秘密結社 デスクロイツ 1巻 感想 楽しさ100%の完全新作
ついに林トモアキがスニーカー文庫以外で本を出す!しかも、ラブコメ!と言うので単純に期待していたが、すごく楽しんで読むことができた。
ストーリーとしてはしょぼい悪の秘密結社である「デスクロイツ」ともはや予算獲得すらも難しくなっている「世界防衛機構ジャスティス 日本支部」が日夜小競り合いをしながら、勝手にラブが生まれていると言う感じだ。
ラブコメのコメについては、相変わらずでとても楽しめた。
やっぱり正義のヒロインに勝ったらエッチなことをしなくちゃダメだろ!ということへの解決策が「売れっ子百合漫画家(十八禁)」なのは笑ってしまった。
ノエルの背後に町があるのに「あんたに直撃させれば魔法力の余波は分散されて被害は最小限で済むはず!」と言って魔法をぶっ放すシーンが閃光のハサウェイでまんまみたやつだったので、そんな偶然あるんだと違う意味でも楽しめた。
ラブについては思ってたよりあるな!という感想だった。
でも、表紙になってる聖花がまさか最後に百合に目覚めるとは思わないだろ!
せっかくラブコメと銘打っているのだし、是非とも2巻目では関係性をかき回して欲しい。個人的には気持ちの良いほどちょろいノエルを推して行くぞ!。
「ラブコメを書いてください。とにかくテンション高いやつ」というオーダーに見事に答えたスイスイ読める楽しい作品だった。
2巻でも今回と同じくコメディ強めのノリで話が展開するのだろうし、触手も出てくるので色々な意味で楽しみにしちゃうね。
星海社はちゃんと作品のノリに合わせてもうちょいゲスな感じのシーンも挿絵を選択するようにしてください!
ここからは特異性信者の戯言です。
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確かに、デスクロイツは林トモアキ作品として久々に楽しかった。
ヒマワリは主人公の出自などから全体的に重い感じにならざるを得なかったし、ブログで発表された「神×魔王」も全体的にシリアスでギャグが少なかった。
トモアキのギャグも大好きだった人間としてはもうくだらないギャグをたくさん入れた作品は書くことがなくなってしまうのかと心配だったので本当に今回のデスクロイツは嬉しかった。
だけど、読者としての我がままを言わせてもらうと楽しさはあるけど物足りねぇ!
トモアキといえばそれこそ代表作として挙げていた「マスラヲ」や「ミスマルカ」のようにギャグとシリアスを縦横無尽に行き来するとんでもないストーリーが最高だったじゃねぇか!
ギャグだけだと、楽しいだけだと満足できねぇよ!
「熱さ」をプラスしてくれ!
悪の秘密結社とラブコメという素材でばいまじ2巻のような傑作を書いたことのある人間なんだから、もっとやれる!もっと俺を楽しませてくれ!
2巻はもう書き上がっているということなので、今回と方向性は一緒だろう。
3巻目で何かを仕掛けてくれることを願っている。