ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 感想 美しいアニメ
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 感想 美しいアニメ
ラブライブ シリーズは無印もサンシャインも全く合わなかったので、今回の虹ヶ咲も全く期待していなかったのだがいい意味で裏切られた。
今回の虹ヶ咲は完成度がめちゃくちゃ高くアイドルと言う題材に対してとても真面目だった。
アイドルとは自分を表現することである。
1から9話までは1人ずつの紹介回で各々が自分の、または自分の周りにある問題を見つけてそれを解決する。
そして、その解決を通して自分を再発見・再定義して表現を向上させる。
これを1話の中に驚くほどナチュラルに詰め込んでくるのが恐ろしい。
女児向けアニメだと最低でも2話は使うのを1話でやってのけてしまうし、そのどれもが切れ味鋭いエピソードとなっているのだからとんでもない。
個人的には8話のしずくちゃん回の「演じること」の部分なんかがとても刺激的だった。
キャラで言うと、璃奈ちゃんの『璃奈ちゃんボード』誕生秘話は涙なしでは見れなかった。あんなのどうせ飛び道具キャラでしょ!と思っていたらあんなにシリアスな表情を見せてくるのはずるいでしょ!
彼方ちゃんも「令和に居眠りキャラって正気か!」と思っていたのだが、まさかの母子家庭での過労と言う理由づけや美しき姉妹愛にしっかりやられて大好きになってしまった。(鬼頭明里さんを認めざるを得ない)
1〜9話に関しては基本的には普遍的は個人の問題(一歩踏み出す勇気、本当の私とは、私のやりたいことなど)を取り扱うのだが、10~12話はアイドル特有の問題として「誰のためにアイドルをするのか?」が出てきた。
歩夢の侑への感情が爆発した11話ラストなんてめちゃくちゃドキドキしたし、着地点としてファンを大事にすると言う部分が出てきたのも今まで関わってきた部活外の人との交流が感じられてとても良かった。
そして、13話でのメンバー全員が統一性のない衣装でやるライブもこのアニメにふさわしいラストステージという感じで本当に素晴らしかった。
全13話のどこにも隙がなく、アイドルと言う題材にもしっかりと向き合った素晴らしいアニメであった。
あまりにも完璧すぎて一言で形容するなら「美しい」としか言えない。そんなアニメでした。
1クールアニメでいちばん好きなアイドルアニメ は「ラブライブ !虹ヶ咲スクールアイドル同好会」です!