人を指導するということ
社会人になって少し経つので自分にも後輩が存在する。
しかし、その後輩があまりできる方ではない。
よって、上司である自分があれやこれやと指導をする必要があるのだが、これがなかなか難しい。
まず、意思疎通が取れているかがわからない。
仕事上どうしても専門用語を使用して何をやって欲しいか?などを伝えるのだがこれが伝わっているかの確認を取るのが難しい。
「わからなかったら言ってね?」と言ってはいるのだが、20分ぐらいたってからこちらの意図が伝わっていなかったことが判明することもしばしばだ。
だからと言って「なんで聞くかないんだ!」と強く言ってしまえばなおのこと言いにくくなることは目に見えているので、優しく「わからなかったら言ってね?」と繰り返すしかない。
また、どのレベルの仕事を振るかというのも悩ましい。
仕事は上から降ってくるものなのでちょうどいいレベルのものが降りてくることなど滅多にない。
その中でも作業レベルで切り分けて出来そうなものをなんとか手渡すというのも中々の精神力を消耗してしまう。
しかも、自分だったら10分で解決できる仕事を1時間以上をかけて調べてしまう真面目さを持った子なので定期的に様子を気にかけていかなければいけないのも疲れる。
それが自分だけで出来る/出来ないを判断して報告してくれるだけでもだいぶ違うのだが、その判断についてどう指導すればいいかはわからない。
そもそも仕事なんてケースバイケースなので前回使用した判断基準が次の仕事では使えないなんてことはよくある。
それに1人で悩む時間というのも成長するのには必要不可欠ではあると思うので、一概に「すぐ聞け」というのもよくないと思うし、すぐ聞かれると上司側の自分のストレスが溜まってしまう。
OJT(オンザジョブトレーニング)なんて言葉があるが、普通の人間は教えるか仕事するかのどちらか一つしか出来なくて、仕事するし教えて人を育てることができるなんて人はそれこそ会社の至宝として大事にされるような人なのだろう。
人を育てることが難しいというのはもちろんだが、人に育ててもらうことも難しいということも肝に銘じておきたい。