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アニメやラノベの感想とたまに備忘録

「天気の子」感想 (ネタバレあり)

※ネタバレありです

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神アニメだった

 

正直「君の名は」にあんまりピンときてなかったタイプのオタクなので、そんなに期待せずに観に行ったのだけど終盤の展開の濃厚すぎる中二病にただ唖然とするしかなかった。

 

「君の名は」は非常に細かい伏線回収が恋愛模様に対して興味のない人間にも楽しんで見れる要素であったので、今回の作品も序盤に出てくる銃器の強盗事件のニュースのくだりで主人公がなんかしらの犯罪に巻き込まれていくのかな?なんて予想をしていたが、主人公に銃を持たせる理由でしかなくて、ラストの警察とのシーンで銃つかいたかったんだな~というのが伝わってきてとても最高だった。

 

脇キャラも最高で小栗旬の存在感ある胡乱なおじさんや、散々ネタにされてたけど悪くはなかった(だが良くもない)本田翼の夏美お姉さん。そして、間違いなく今回のベストバイプレイヤー賞を受賞する凪先輩など記憶に残るシーンが多々あった。

倍賞千恵子ボイスによりとんでもない説得力を持ったおばあちゃんも凄かった。倍賞千恵子さんの声は言ってること全てに含蓄がある気がして、もはや卑怯だな。

梶くんボイスのリーゼント警官は「竹達との結婚直後にヘイトが溜まりそうな役をやって大丈夫かな?」と無駄に心配してしまった。

 

そんな魅力的な脇役に全く喰われずに己の物語を全力で見せつけてくれた主人公2人組がやっぱり良かった。

陽菜ちゃんは健気な少女として「そりゃ、帆高くんも頑張っちゃうよな」と納得感しかくれない最高の美少女だった。

そして、我らが主人公の帆高くんは若干ショタっぽい雰囲気からは想像もできない中二病力を発揮してくれた!

特に陽菜が消えてからの警察からの脱走、線路走り、銃を向ける一連の流れは「世界よりも、自分よりも、惚れた女の子の方が大事に決まってんだろ!」という気迫が画面から伝わってきて本当に良かった。

このポリティカルコレクトネスとかいうお行儀のいい創作物を作りましょうという風潮がどんどん強まる中で、日本のアニメ界を任されてしまったと言っても過言ではない新海誠が送り出したのが「社会的な正義より愛の方が重いに決まってるだろ!」というような作品なのがロックだし、1人のオタクとしてありがとうとしか言えなかった。

 

あの一連の流れだけでも中二病としてお腹いっぱいなのだが、ラストに「東京は元の姿を取り戻しているだけだ」と言ったおばあちゃんや「世界は最初から狂ってたんだ」と遠回しに主人公達には責任がないんだよという大人達の優しい言葉によるフォローがあった。しかし、帆高は「世界の形を変えてしまった」と大人達の優しい言葉には甘えずに東京の水没は自分の選択の結果としつつそれでも、陽菜を助けたことに何の後悔もない的なことを言い出したのが本当に最高だった。

 

この一連の流れで思い出した作品が「劇場版 AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」である。

この作品は中二病(この作品が出た当時は中二病という言葉が無かったため、劇中では「ドリームソルジャー」と呼ばれている)のヒロインが実生活でおいても自分の設定を貫くために、主人公が振り回されるというストーリーであるのだが、ラストのオチがヒロインの中二病をクラスの陽キャがネタにすることでヒロインにも居場所ができて主人公とともに「普通」の学生へとなることを決意するというものであった。

当時リアル中学生だった自分にはこのオチがどうしても受け入れられなくて受験勉強そっちのけで悶々としていた記憶がある。

なんで、クラスの陽キャみたいな『世間』に取り込まれちまうんだよ!アニメでぐらい世間をぶっちぎれ!

AURAを見た自分の感想は上記のようなものだったが、「天気の子」はこんな気持ちをアニメ作品として自分史上初めて救ってくれた作品になってくれた。

 

こういう、少女と世界どちらかを選べ!みたいな作品は世界を選んで少女と別れて少年は大人になる。みたいな筋書きの作品が多いし、どちらにしてもハッピーエンドとして描かれることは少ない気がするのだが、この作品は電車の代わりに船で移動する人々や、何よりラストの再開のシーンなど非常にポジティブな描写で100%のハッピーエンドとして描いてくれているのが本当に素晴らしかった。

 

「世界よりも彼女が大事」そんな今のご時世に多くの人が恥ずかしさや、あまりの荒唐無稽さに口にするのをためらうメッセージを超売れっ子となったのに発信してくれた新海誠には頭が上がりません。

2回、3回と観に行きたいと思います。

2016年秋クールに競女!!!!!!!という神アニメがあったことを僕たちは今日知った

新規深夜アニメがほぼ毎クール50本近く放送されているこの時代にあっては、全ての作品を完結まで見るどころか1話を見ることすらよっぽどなヒマ人出ない限り不可能である。

 

だからこそ、オタクたちはキャストや制作会社、スタッフへの知識を高めて自分が見逃してはいけない作品たちへの嗅覚を高めるなどの自己防衛策を発達させていく。

自分もそんなオタクの端くれとして多少の知識を付けてきた自信があった。

しかし、「競女!!!!!!!」をリアルタイムでは1話も見ずにその「すげーバカ」という噂だけを聞いてスルーしてしまっていた。

 

2019年春クールは3クール目のジョジョ5部を抜いても「鬼滅の刃」「さらざんまい」「スッスッス」「叛逆性ミリオンアーサー」「超可動ガール6/1」などたくさんの面白いアニメが存在する。

ただ、アニメを見ることによってストレスを緩和している人間にとってはもっとカオスギャグアニメが見たいという欲求が抑えられなかった。

 

そんな時にdアニメストアのタグ検索の「本渡楓」を見ていたところ「競女!!!!!!」に出会った。

本渡楓もこういうお色気アニメに出てたんやな~、バカアニメって話題になってたしどんな演技してるかちょっと確認するか」

そんな、投げやりな気持ちで競女!!!!!!を見始めたが、1話の途中で僕は態度を改めることになった。

 

とりあえず驚いたのは作画が良く動くことである。

こういったB級アニメにありがちなこととして、アクションが世界観の設定的に不可避なのに全く動かないということがある。(例:ワルブレ)

自分が競女に対して期待していなかった理由もそこにあった。

女の子が尻と乳をぶつけ合って戦うという設定はとても面白そうだが、肝心のアクションシーンはどうせしょっぱいんでしょ?ヴァルキリードライブ・マーメイドみたいにゲーム原作とかパチンコ原作ならまだしも漫画原作じゃどうせそんなにお金もかかってないだろうし……、どうせアニメ製作にお金をだす偉い人たちはカワイイ女の子が水着でいればいいと思ってるんでしょ!

みたいなことを考えていたのだが、そこには紛れもない本気のアクションがあった……

尻で相手を攻撃するという、今までのアニメ史上でもほとんどなかったであろうキャラクターたちの動きはとても新鮮だったのだ。

超高速で相手のアゴに尻での一撃を食らわせて脳震盪にさせる相手に乳での押し合いによる接近戦を挑むことで相手の間合いを潰すなど、非常に戦略的な動きをする部分も単に勢いだけでなくエア・ギアキン肉マンのゆで理論のような嘘科学をちゃんとやってくれそうな雰囲気を漂わせていた。

 

B級アニメ好きとして手放しで褒めるしかできない1話であったがこの作画の良さは1話で終わってしまうのではないか?

そんな心配は全くの無駄で最後まで安定したクオリティのアクションシーンが担保されていたどころか、日常シーンで多少作画が崩れてもアクションシーン気合いを入れるぞ!という方針がアニメから伝わってきて本当に素晴らしかった。

 

この作品独自の演出として面白かったのが、次回の名場面のチョイ見せである。

本編が終わった後に唐突になんの脈絡もないシーンが流れた後に「以降は次回 NEXT HIPS WORD ??」という構成でEDに入る。(NEXT HIPS WORD の後ろには真空烈尻 尻ミサイルなど次回で披露されるIQ3くらいの必殺技名が披露される)

この作品の見どころの一つである常軌を逸した必殺技の一部を見せてくるので、次回が気になってしょうがないのである。

 

この作品の個人的ベストバウトはやはり第9話の宮田VS七瀬だろう。

柔道の世界から競女の世界への転身を志した宮田のスピードへの意地と競女へかける熱い想いがまさかの「乳首一本背負い投げ」という、乳首技という全く新しい概念をこの作品に持ち込むこととなった。

この一撃は、最終回の真空烈尻三段構えに勝るとも劣らない最高の必殺技だった。

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ただ気になるのは円盤では乳首技で規制の光が取れるのかどうか?という点である。

「乳首一本背負投げ」は硬くなった乳首を相手の水着の肩紐に引っ掛けて投げるという技なのだが、もし規制が取れてしまった場合に逆に現実感が出てしまい笑いつつもちょっとカッコイイと思える今のバランスを崩してしまう可能性がある。

ということで、ここまでハマったファンの一人として今からでも漫画を全巻揃え、BDの購入も視野に入れてこの素晴らしきカオスアニメを風化させないように活動していく所存である。

 

センコロールコネクト 感想

センコロールコネクト 感想

 

テツ、お前に会えて良かったよ

 

友人からヤバイ作品であると聞いてはいたが、アクションと何よりぶっきらぼうなダウナー系主人公という「俺が中学生のときの作品の空気感じゃん!」とハチャメチャに盛り上がってしまった。

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情弱なので『1』すら見ていなかったのだけど、『1』は予想以上に可愛くないセンコと謎のリアリティを感じる夏の描写とイカす変形アクション、BGMとみっちり情報が詰まった30分で最高だった。

そして、急に画質が良くなって始まった『2』はどちらかというと世界観の提示とテツとユキの凸凹コンビッぷりで笑いを取りつつ、テツがセンコとのリンクを取り戻すシーンには本当に感動してしまった。

あのシーンが最高なのは、テツが最後までセンコへの気持ちを言葉にせずに行動だけで示したのがあまりにもカッコ良すぎるからだ。

なぜ、テツは自分が死にそうな目にあってもセンコを守るのか?これは、今のところ語られていないし、制作が発表された『3』でも語られることはないかもしれない。

しかし、あのシーンがエモいのはテツは基本的に情が厚いタイプではないのが作品の中でしっかり提示してあるからである。

自分の利益のためならカナメを速攻で裏切るのが特にテツの性格を物語っている。

そんなテツがボロボロになってまでセンコを守るシーンが熱くないわけない!

しかも、センコに本当に一言も言わない。

「お前はオレが守る」「あのときの借りを返す」みたいなセリフを本当に一言も言わない。

ただ、黙ってセンコを抱きしめて守りながらシュウに対して攻撃的な視線を送り続ける。

あまりにも理想の主人公すぎて心の中でガッツポーズをしてたし、その後のリンクが繋がってセンコがカミソリに変形したシーンなんて、本当に声が出そうになってしまった。

 

多くの人にオススメできる作品ではないけれど、一部のオタクが熱狂的に推し続けるタイプの作品だと感じました。

3』がいつになるかわからないけれど、気長に待ってます!

アイカツフレンズ!ソルベット王国編感想:実質「ミスマルカ興国物語X(エックス)」

アイカツフレンズ!ソルベット王国編(57~61話)が一旦の終わりを迎えた。

アイカツという概念の存在しない土地へアイカツを広める(ときには「キスイダツカイア」という隠語まで用いて!)という宣教師的な活動を行うなど、今までのシリーズでは見れなかった物語のパターンで非常に新鮮であっただけでなく、アイカツ特有の絶妙なリアリティラインも相まってとてつもなく面白かった。

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この作品見て思い出した作品が2つある。

1つは「劇場版 アイカツ!

2つ目は「ミスマルカ興国物語X(エックス)」である。

「劇場版 アイカツ!」についてはストレートにいちごちゃんの名言である「アイドルの笑顔で、お腹はいっぱいにはならないけど今日のステージで心の中が少しあったかくなって、みんなの今日が、明日が少しでも素敵になったらいいな。そう信じて歌います。」というセリフを思い出した。

このソルベット王国編の最初の目的は「アリシアさんにひびきさんとフレンズを組んでもらう」というものだったが、最終的には「ソルベット王国の人々(もちろんアリシアを含む)を笑顔にする」というものに変わっていった。

この「人々を笑顔にする」というのは上で引用した劇場版でのセリフにも象徴されるようにアイカツのアイドル観においてもっとも大事にされているものである。

そして、このソルベット王国編でもソルベット王国は定期的に訪れるブリザードによって人々はあまり外に出なくなってしまい、活力と笑顔をなくしてしまったという筋書きである。この問題に対して主人公たちは、ブリザードの発生を止めることは出来ないものの、人々をアイカツ(ただ、歌って踊るだけではなく国民との雪合戦、トレーニングなども含む)によって笑顔にし、活力を取り戻させます。

自然現象を変えることは出来ないけれど、人々の心の持ちようは変えることができるというのは、アイカツ!無印の系譜を正しく受け継いでいるとともに、トモアキ信者としてはある一人のヒーローを思い出さずにはいられません。

そう!曰く名状し難いナニカとまで言われた自由を愛する僕らのヒーロー「ゼンラーマン」だ!

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我々が救うのではない。日々を懸命に暮らす人々に、束の間の笑顔をもたらし、忘れかけていたユーモアを思い出させること。それこそが〝自由の騎士〟に与えられた使命なのだ。ミスマルカ興国物語X(エックス)より。

このセリフって上で引用したいちごちゃんのセリフと全く一緒ではないでしょうか?

歌って踊る・全裸で街を駆け抜ける。人々を感動させる・人々に笑われるという手段の違いはあっても目的としては全く一緒と言っても問題ないでしょう。

エックスにおいて「ゼンラーマン」はヒーローという位置付けでしたが、直接問題を解決することはない(出来ない)という点から見ると実はアイドルものの系譜として見ることが出来るのではないでしょうか?

エックスはトモアキが描いた、超変則的なアイドルものだったのだ!な、なんだってー!

ということで、トモアキ信者の皆々様におかれましてはアイカツ!シリーズを、アイカツおじさんたちは林トモアキ作品を楽しんでいただきたいと思います。

超個人的 2018年アニメ大賞

2018年アニメ大賞 エントリー作品

テレビアニメ

アイカツフレンズ

あそびあそばせ

兄につける薬はない

中間管理録トネガワ(ハンチョウ)

うちのメイドがウザすぎる!

宇宙戦艦ティラミス

SSSS.GRIDMAN

こみっくがーるず

斉木楠雄のΨ難 二期

新幹線変形ロボ シンカリオン

邪神ちゃんドロップキック

せいぜい頑張れ魔法少女くるみ

宇宙よりも遠い場所

ゾンビランドサガ 

DOUBLE DECKER ダグ&キリル

ちおちゃんの通学路

はねバド!

叛逆性ミリオンアーサー

ひそねとまそたん

ヒナまつり

ひもてはうす

ポプテピピック

メガロボクス

ヤマノススメ サードシーズン

ゆるキャン△

りゅうおうのおしごと

ルパン三世 PART5

A.I.C.O

キラッとプリ☆チャン

ぐらんぶる

ジョジョの奇妙な冒険5部 黄金の風

 

計31

 

劇場版

劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ

さよならの朝に約束の花をかざろう

ニンジャバットマン

ペンギン・ハイウェイ

リズと青い鳥

若おかみは小学生!

 

2018年総評

今年のテレビシリーズは長期のキッズ向けを含めないと28本、およそ1クールあたり6本だが2クールものが3本あるので数としてはそこそこかな?

今年から社会人として働き始めてしまったので、アニメを見なくなるかと思いきや寧ろ安定して見るようになって来ているのでアニメは自分にとってのストレス発散なんだなと改めて感じました。

今年はギャグアニメが豊作でギャグ好きとしてはとても嬉しい1年だった。

ただ、ショート枠は不作で「兄につける薬はない」「宇宙戦艦ティラミス」くらいしかグッとくる作品がなかったので「てーきゅう」くらいのパワーあふれる作品をショート枠で見たいんじゃ!

 

劇場版アニメも「リズと青い鳥」「若おかみは小学生」という年間ベストどころかオールタイムベストとして長く語り継がれるであろう作品が2つも出てきた素晴らしい1年だった。

社会人になったことで、お金に余裕が出てきたので来年はもっとたくさんの劇場版アニメを観るぞ!

 

 

ここからは「アイカツミュージックアワード」方式でアニメを紹介して行くぜ!

 

2018年ベストアニメで賞!

テレビアニメ

ゾンビランドサガ 」

劇場版

リズと青い鳥

20181月あまりの完成度の高さに見た人全ての心を動かした「宇宙よりも遠い場所」が逃げ切りでテレビアニメトップであるかと思ったが、そこにcygames×MAPPA×avexで殴り込んできた「ゾンビランドサガ 」は完成度の高さではよりもいに明らかに劣るがアイドルもの特権である歌とダンスをフル活用してパッションを爆発させた「ゾンビランドサガ 」の方が好みだったので2018年テレビアニメ最強はキミだ!

 

劇場版アニメとしては京アニ山田尚子監督によるアニメの可能性を広げてくれた「リズと青い鳥」が受賞だ。

詳しい感想は個別記事に自分の拙い感想を思い切りぶつけたので、そちらを参照していただきたい。

リズと青い鳥」は本当に、本当にもっと評価されるべき作品なのでなんか日本アカデミー賞とかでもいいから、普段アニメを見ない人にこそ届いて欲しい。

 

思わず泣かされたで賞!

中間管理録トネガワ14

 

今年も色んなアニメに泣かされてきました。

終盤の展開に涙を禁じ得なかった「こみっくがーるず

「立つんだジョー!」の一言を引用ではなく、新たな魂のこもった言葉として放った「メガロボクス10

なんかもう色んなところで泣いちゃってた「宇宙よりも遠い場所

明らかに頭身のおかしい絵ヅラからギャグ回かと思いきや何度見ても泣いてしまう「ゾンビランドサガ 」8

 

ただ、想定外に泣かされてしまったのが「中間管理録トネガワ14話のBパートのオムレツライス回である。

歳をとるとこういう人情ものに弱くなっちゃうんだよね

これだけ見ても面白いので、dアニメストアで今すぐ見ようね!

 

1番ダークホースだったで賞!

こみっくがーるず

 

思いもよらないアニメに出会うことが出来ればそれほど幸せなことはない。

しかし、大体は前評判通りで自分の想像を超えるアニメにはなかなか出会えない。

そんな中で可愛い女の子、意外と思い切りのいいギャグ、キャラクターたちの小さな成長、変化を見せる細やかな作画とストーリー、百合。

きらら枠(笑)みたいな認識だった自分の脳みそを後頭部から思い切りぶん殴ってくれた「こみっくがーるず」が受賞じゃい!

 

ラストがすごすぎるで賞!

ゆるキャン△

宇宙よりも遠い場所

 

ラスト5分で思わず「えっ!」と声をあげてしまった作品に送るこの賞。

冬アニメの2大巨頭がW受賞だ!

「よりもい」に関しては全ての人がひっくり返ると同時に涙しただろう。

誰かに並び立ちたいという強い思いを持てる人間の美しさが心に残るラストでした。

 

ゆるキャン△」はラストのなでしこによる1人キャンプがなかったら、自分の中でここまで心に残る作品になることはなかったと思う。

みんなでのキャンプの価値を描いた後にしっかり1人でのキャンプでの価値もなでしこによる1話のリフレインという形で描くというウルトラCには心底驚いた。

ひとりでもみんなでもそれぞれの楽しさがある。そんな、当たり前だけど難しい部分を見事に切り取った最高のアニメでした。

 

良いOPだったで賞!

ゾンビランドサガ より「徒花ネクロマンシー」

新幹線変形ロボ シンカリオンより 「進化理論」

 

「徒花ネクロマンシー」については前口上、SEと自分の好きが詰まりすぎてて今のところ人生でNO.1OPです。

 

「進化理論」は「ガンガンズダンダン」と思わず口ずさみたくなるリズムと歌詞の一体感が最高です!

 

良いEDだったで賞!

うちのメイドがウザすぎる!より「ときめき くらいまっくす」

 

良いEDは音楽、映像のテンポ感の気持ち良さがバッチリの「うちのメイドがウザすぎる!」のEDだ!

 

カオスだったで賞!

「叛逆性ミリオンアーサー」 6話「星を釣ったアーサー」

 

今年も良いカオスアニメが沢山生まれた年だった。

稲垣隆行監督による安定のカオスがブッ込まれまくった「ちおちゃんの通学路

 

顔芸だけではなく、オリヴィア兄のテンプレオタク、リアリティラインをぶっ壊す前田の尻からビームを見せた「あそびあそばせ

 

自分の陰毛と会話しだした「宇宙戦艦ティラミス

 

ちゃんとした相席居酒屋やドカベンネタ、それに声優アドリブのカオスを加えた「ひもてはうす」

 

そんな中でも「ロザリオとバンパイア」以来の昭和の水着パロディを盛り込んできた「叛逆性ミリオンアーサー」6話が受賞だ!

4話のたくあん回も素晴らしかったのだが、今回は手ブラ騎馬戦に軍配が上がった。

シリーズ構成玉井☆豪はヤベェ奴らを集めてるよな

 

存在が薄い本だったで賞!

SSSS.GRIDMAN」より「宝多 六花」

ペンギン・ハイウェイ」より 「お姉さん」

 

受賞理由は今すぐキャラデザを見ていただければわかると思うのです割愛します。

次点は「ゾンビランドサガ 」のゆうぎり姉さんでした。

 

アクション作画が凄かったで賞!

劇場版

ニンジャバットマン

テレビ

はねバド!

 

はねバド!」は1話から最終話まで作画のクオリティが一切落ちない凄まじいアニメでした。

ニンジャバットマン」はジョジョOPのクオリティで90分間映像が動き続ける狂ったアニメでした。

ラストのバットマンVSジョーカーはめちゃくちゃカッコイイ最高の戦いでした。

 

ラストは

俺は大好きだったで賞!

DOUBLE DECKER ダグ&キリル」

 

文字通り俺は好きだけど世間どころか自分の観測範囲のネットのコアなファンもそこまで騒いでいないけど、好きだったアニメに送るのがこの賞だ!

 

完走できた作品はもちろん全て面白い作品であったのだけど、その中でも後半からメキメキと面白さを増してった「DOUBLE DECKER ダグ&キリル」が受賞だ!

5話のA・クロイド殺し!からは全話80点以上の完成度をあげたいレベルで面白いのだが、1~4話がなぁ悪くはないんだけどね……

 

ということで、2018年もたくさんの面白いアニメに出会えてよかったです!

 

来年はゾンビランドサガ のライブに当たってる俺が見える!

ゾンビランドサガ 感想

ゾンビランドサガ 感想

 

個人的には2話のラップから「このアニメいけるぞ!」と思っていたのだけど、ここまでの大ブームになるとは本気で誰も思っていなかったのではないだろうか。

 

アイドルアニメという手垢がつきすぎてもうどうすんだ、という題材に対して「ゾンビ」という要素を噛ませるだけでここまでの作品になるってちょっと天才だとおもう。

 

まず、アイドルという仕事をしたいという動機付けをすっ飛ばせるというのがすごい。

巽幸太郎による強制という形で、アイドルに導入するので「人々を元気にしたい」みたいなポジティブすぎてついて行けねーよ!というような動機にならなかったのがうまい。

ちゃんとした動機付けは3話のゲリラライブを最後まで見てくれた幼女先輩の笑顔というのが視聴者側でも納得しやすい構成で、あそこで初めて「王道のアイドルもの」をやる気あるんだ!と驚いた事は今でも覚えている。

逆にいうと1,2話は一切アイドルアニメの文法に乗っける気のないかなり特殊な回を序盤にブッ込んでいるのがある種のフリになっているのが面白い。

そんな、まともな第3話の後の4,5話はご当地アイドルとしてのどさ回りをゾンビを軸にしたギャグで魅せる「ゾンビギャグ」ものの側面が強調されているのが「せっかくのゾンビ設定で真っ当なことしかやらなかったらもったいないだろ!」という制作側の気合いが伝わってくる。

特に5話は実質たえちゃん回という感じで、さくらとたえの関係性の描写と巽に反抗する愛や地元愛を魅せるサキなどギャグをやりつつもキャラの性格をうまく出しているのが凄い。

キャラの性格が一通りわかったところでどうしてもシリアスにならざるを得ない各キャラの「死」を掘り下げる6,7話は予告を見たときは「ええ~、シリアス回やるの?ギャグが切れてるんだから下手にシリアスやんなくて良いよ」と思っていたのだけど、蓋を開けてみればあまりにも面白くて何回も見てしまうレベルの話で本当に驚いた。

しかも、ただシリアスなだけではなくて洗剤を持っていくたえちゃんや良いところで車に轢かれる純子などギャグもきっちりやってくれるという貪欲さとそれを成立させる手腕にはただただ賞賛を送るしかない。

8話のリリィ回は3回見て3回泣いちゃう笑えて泣ける傑作回としか言えない出来だった。

あんな縮尺ガバガバなパピィと実は「まさお」だったリリィで真っ直ぐな親子愛をやるとか詰め込みまくりなはずなのにしっかり見れるのは凄い。

9話はサキのかつての友人へのエールと再開しても自身の正体を明かせない切なさ、ネットで元ネタが特攻の拓であると知った「!?」が印象的な回だった。

 

物語を締めくくる最後の3話はさくら編であり「失敗しても諦めずに立ち上がれ!」という言葉にするとチープすぎて愛ちゃんのサガジェンヌばりの舌打ちをかましたくなるテーマを全力でやりきった、これぞエンタメじゃい!NYタイムズ見ているか!と言いたくなる最高の展開だった。

「もってない」さくらはかなり極端に描かれているけど、努力したのに報われなかったなんていうのは世の中のほとんどの人が経験したことだと思う。

西尾維新のなんかの作品で「やって後悔するよりも、やらずに後悔した方がいいだろう」みたいなセリフがあったのだけど、それって多分真実でやって後悔した場合にはさくらみたいに再起不能になるくらいまで追い込まれてしまう。やらない選択肢をとれば結果を突きつけられる事はないから、やって失敗した時よりもはるかに傷は浅くて済む。

じゃあ、自分には何もできないと思い込みながら生きるのに必要最低限のことだけやって何にもチャレンジせずに生きていくのが良いのかというと「徒花ネクロマンシー」では「心を無くすことが死(おわり)と知れ」と歌われているようにそれこそ「ゾンビ」に他ならない。

11話、12話前半のふて腐れて何もしようとしないさくらはあの時本当にゾンビになってしまっていたのだろう。

 

たえちゃんのように言葉をしっかり喋れなくても、メイクをしなきゃ人前に出られなくても、一生成長しないとしてもそれは生死とは関係ない。

全てに絶望して、歩みを止めてしまった時たとえ肉体が健康だったとしてもそれは死んでいるのと同じである。

 

2019年を前に改めて背筋を正して人生を生きていこうと思える作品に出会えました。

 

ライブ当たると良いな!

映画「若おかみは小学生」 感想

笑って泣ける、エンターテイメントとして完璧な映画でした。

何となくあらすじとして「両親を事故で亡くした主人公が祖母の家業である旅館に身を寄せて、若おかみとして成長していく」ぐらいの前知識だったが、いい意味で裏切られた。

まず、予想外だったのは女将である祖母が非常に優しい人であったと言う点だ。

こういう作品だと「意地悪な祖母が実は良い人でした」みたいなパターンをやりがちなのだけど、最初から最後まで厳しい部分はあるけれども温かさと優しさを併せ持った人格者として描かれていてとても良かった。

もう一つ素晴らしかった予想外な展開はコメディシーンが豊富にあった点だ。

あらすじからお涙頂戴の重たい作品になるかと思いきや、アニメっぽいオーバーなリアクションで笑いを誘うシーンが沢山あった。

自分が見た回は休日の午前中ということもあってメインの客層である、女児先輩とその親御さんが沢山いたのだがコメディシーンでは女児先輩たちの笑い声が劇場に響き渡っているぐらい素直に面白かった。

 

では、ただただ楽しいだけの作品かというとそんな事はなくて「両親の死」という重たいテーマがずっしりと響いてくる。

おっこは両親の死を機に祖母の「春の屋」旅館に身を置くわけだが、その時も丁寧に挨拶をして元気に振る舞う。若おかみとして仕事をこなすときも、友人と一緒に下校するときも陰鬱な様を見せる事はない。しかし、毎晩両親のことを夢の中で思い返す。まるでそこにいるかのように。

仕事に夢中になっているときは両親のことを忘れられるけど、一人でとこに着いた瞬間に現実に引き戻されてしまうというのは説得力があるし、彼女が若おかみとしての仕事を頑張る理由づけにもなっていてダイレクトに伝わってくる描写だった。

 

今回の映画では、大きく3組のお客との交流が描かれるわけだが、名前と容姿がともにインパクト抜群のグローリー・水領はオタク的には語らずにはいられない。

女の子の憧れるカッコイイ大人の女性で、オープンカーを乗り回す占い師と属性てんこ盛りのキャラだが大人としてではなく、おっこの友人としての立ち位置で登場していたのが面白かった。

おっこが対向車のトラックを見てフラッシュバックするシーンがとんでもなく重たいのだが、そのあとのファッションショーで音楽とともに盛り上がるシーンなんてこれなんの映画だ!?と思うくらいコスプレ的な衣裳が出てきて可愛いし、面白いしで本当に最高だった。

 

人外3人組のウリ坊、美陽、鈴鬼も非常に良かった。

ウリ坊に関しては峰子とのエピソードの時点でちょっと泣いてしまったし、鈴鬼は何よりも食欲優先な食いしん坊というキャラと冷静にウリ坊と美陽に別れを進言するような一歩引いた立場もこなしたのが印象的だった。

美陽はラストの真月の涙を拭おうとする仕草が忘れられない。

美陽が成仏を決意したのはおっこの独り立ちという側面だけでなく、真月におっこという友人ができて安心したからなのだろうと思う。

真月は学校では陰で「ピンふり」と呼ばれ孤立していた。そんなわけだから当然、友人と呼べるような人もいなくて旅館の大人たちと話し合うことの方が多かったのだろう。そんな妹をずっと見ていた美陽にとって真月に良くも悪くも正面からぶつかってくれるおっこという存在は有り難かったのだろうと思う。

 

ラストの山寺宏一が父親を務める木瀬一家はここまでやるか!と思うくらいの怒涛の追い込みでビックリするしかなかった。

この作品は喪失感を抱えた人が沢山出て来る。最初のお客であった神田親子は母を亡くし、グローリーさんは恋人に振られた。真月は姉を亡くしているし、祖母は娘夫婦を、おっこは両親を亡くしている。

そんな中で木瀬一家は幸いなことに身体がボロボロになりつつも誰も欠けることなく春の屋にたどり着くことが出来た。しかし、それはおっこの両親が犠牲となった上で築かれたものとも捉えられる。

でも、おっこは木瀬一家を祝福した。

それは等身大のおっことしてだけではなく、若おかみとしてのおっこがそうさせたのだと思う。

辛いことがあればその傷を癒し、嬉しいことがあれば祝福する。

人としては当たり前で、でも難しいことをおっこが決断出来たのは旅館でお客様のことを第一に考える姿勢を貫き続けたからだろう。

 

 

作画に関しても全編丁寧で動きとしても、所々にジブリを彷彿とさせる場面があったが何よりもおっこが可愛く描かれたいたのが素晴らしかった。

 

テレ東は1年に1回は夏休みに映画版とテレビ版を流すようにして、国民的アニメを狙ってください!

 

本当に楽しい94分間でした!