あなたにこれをススメたい

アニメやラノベの感想とたまに備忘録

HiGH&LOW THE WORST 感想:誰かザワごっこを一緒にやってくれ!

ほ、本当に面白いだと……

f:id:kimuchang:20191103225451j:plain

 

HiGH&LOWシリーズは「村を焼かれた窪田正孝」というパワーワードに惹かれてザムを見たものの、全く響かなかったのでTwitterの変人たちが騒いでいるのを観察する程度だった。

 

今回は君主論を読みながら筋トレする・眼帯メガネの轟というおもしろキャラ設定に惹かれてついつい劇場に足を運んでしまったのだが、普通に面白い映画でビックリしてしまった。

 

1.見たことないアクション

兎にも角にも、アクションが凄かった!

冒頭の自転車に蹴りを入れて転ばせるシーンとか凄すぎて笑ってしまった。

村山VS轟は「マジェプリかよ!」と言いたくなるような素早さと手数の多さ、グリグリ動くカメラワークだった。

佐智雄の登場シーンのワンカットでのアクションは圧倒的な格好良さで、一発で惚れてしまった。

楓士雄のドロップキックなどを入れたコミカルな戦い方など、アクションの中でもキャラの個性がわかるようになっているというのは、本当に凄い。

しかし、最も凄かったのはやはり「絶望団地での攻防」だろう。

というか、絶望団地の美術があまりにも凄すぎて「どうやったら、普通の団地をこんな凶々しい建物にできるんだ」と唖然としてしまった。

WELCOM TO HOPE HILL を WELCOM TO HE LL にすれば良いじゃんって考えた人天才すぎでしょ

そんな絶望団地で行われる攻城戦が、ネットで噂は聞いていたものの本当に攻城戦で笑ってしまった。

牙斗螺側が得物を持って戦うのはまだしも、ちゃんと地の利を生かして投石してくるのには笑ってしまったし、高校側もちゃんと脚立を用意していたのにめちゃくちゃ笑ってしまった。

団地という立体物での戦いを攻城戦っぽく演出しようというアイデアとそれを成立させてしまう技術があまりにも凄すぎてこのシーンを見れて本当に良かった!

 

2.真似したくなるフレーズ・行動

ザワがヤバイのはこの部分である。

ストーリー自体はオーソドックスなのだが、キャラとフレーズ・演出がキレキレすぎて面白い映画になっている。

PVでもあった泰志の「買いに来たぜ~」や、小田島の「はい、とうちゃーく」志田の「無駄な銭使わせおって」、佐智雄の「ここまでされたんだぞ」も衣類片手にセリフを発するだけで「ごっこ」が成立するので汎用性が高い。

自分が中学生だった場合は学校のすのこを使用して清志の真似をしているところだったぜ

ただ、一番やりたいのは轟の眼帯を捨てるシーンと投石だよね!

というか、眼帯を捨てるシーンがなんであんなにカッコいいのかわからなくてちょっと笑ってしまった。

轟カムバックというのはわかるのだけど、なんかオーラが迸っていた気がする。

そして、あまりにも美しい投石フォームはまさかの伏線回収も相まって初見の時に笑うしかなかった。

石の代わりに何を投げたら危なくないのだろうか

3.謎のセンス

曲がったキュウリってなに?と突っ込まずにはいられない(例え話として結構ハイレベルだった気はするけれど)ラストシーンを始めたとした独特のセンスが垣間見える瞬間も魅力的な映画だった。

鳳仙の「小沢仁志」、焼き鳥ビル、最強のコメディーリリーフ「ドカ」などギャグ方面でもちゃんと笑いを取りに来ているところが好きです。

まぁ、エンディングの一番笑ったのは沢村が佐智雄の妹といい感じになっているのを見て白目向いた佐智雄だったけれども(笑)。

 

まだ鈴蘭高校の「ラ王」が待ってるし次回作に期待しながら、HULUで過去作に再チャレンジするか

Dr.STONE 感想 知識と技術、そして何より人に敬意を

2クール作品なので2019年秋もこのアニメを楽しめることを嬉しく思うが、2019年夏クールの時点であまりにも面白すぎたため一度感想を書き記しておく。

f:id:kimuchang:20191012144141j:plain

 

このアニメが始まる前に原作既読済みの友人が「ヒル魔異世界転生」という表現をしていたがまさにそれがピッタリで、7話からは石化せずに生き延びていた人々と共に独裁帝国をつくる司に対抗するために村人たちを巻き込んで科学王国の結成を目指すというのが1クール目後半の流れだ。

旧時代的な暮らしを営む人々に対して現代の知識を持った主人公が人々の問題を解決するという流れは、転生こそしてないものの異世界転生モノの亜種として捉えていいだろう。

 

しかし、この作品が面白いのは主人公1人ではどんな知識を持っていたとしても無双できないという点だ。

それが顕著に描かれるのが5話と6話である。

村のような人の共同体がないと自分の生活の糧を集めるだけで1日が終わってしまい、日々の生活を便利にするような工夫をする時間がないというのは考えてみれば分かることだが、このアニメで気付けたことだ。

村を乗っ取って科学王国にするという野望を叶えるための第一歩として始めたのが、マンパワーを集めるたのラーメン作りというのも科学というものが1人の天才だけでは成立しないことを象徴しているように思う。

 

知識を持つ者、材料を集める者、器具を作成する者、多くの人間を動員しなければならない以上、千空は現地の人々を仲間にしていく。

この作品がとても見やすく、面白いと感じられる要因の1つとして千空の現地の人々への接し方があるように思える。

個人的に千空をすごく好きになれたのはクロムへの接し方だ。

7話で妖術対決と称してクロムが炎色反応や静電気など学校で習うような科学を披露した際に「子供科学実験教室かよ」と言いつつも、原始の村で一人で科学を探求し続けてきたクロムに尊敬の念を抱く。

自分が出来ることであっても、クロムが時間をかけて発展させてきた小さな科学に敬意を払えるというのが人の態度として大切なモノだがらだ。

千空はチート的な科学知識を持ちつつも、人を馬鹿にしたりマウントを取るようなことはない。

それは、千空自身が知識と技術に敬意を払うことを忘れていないからだろう。

同じく7話でかつて科学によって繁栄した時代があったことを聞かされたクロムは人類の積み重ねた知識が途絶えてしまったと涙するのだが、それに対して「人類の200万年はここにある」と千空自身の頭とクロムの胸(ハート)を指差す。

千空は言葉に端々に科学の発展には膨大な人々の試行錯誤があったことを感じさせる。だからこそ、「人類の200万年はここにある」という言葉の際に自分の頭だけでなくクロムの探究心も含めたのだろう。

 

技術の部分では村の職人である老人カセキが面白いキャラクターだ。

日本人が大好きなモノづくり一筋の爺さんがガラス作りに参戦した時に「いつの時代にも居るってこった、仕事に人生捧げた本物の腕のおっさんが」と非常にいい表情で言っているのも千空が技術を体得してきた老人に対して敬意を払っていることが伝わってくる。

 

f:id:kimuchang:20191012143152j:plain

 

この作品は目的がシンプルで物語の都合上で気になる部分はほとんどないのだが、見ていた当初引っかかったのは司との意見の相違の部分で「人類全員を助ける」という目標設定である。

主人公として殺人を容認するわけにはいかないというのは理解できるけど、一旦は司に従うという選択肢もあるのでは?

何より、司に対する思想的な反論って千空は持ってなくね?

千空がなぜ「人類全員」を標榜するのかはずっと謎だったのだが、なんとなく理解できたのが11話のスイカのメガネ作りの話だ。

近眼で自信を「ボヤボヤ病」と嘆くスイカに対して千空は「それは病気でもなけりゃ、欠陥でもねぇ」と言い聞かせる。

ここでなぜ千空が「人類全員」を助けるという意思を手放さなかったかが少しわかった気がした。

千空にとって科学とは「人を救うモノ」だからなのだろう。

司は文明によって利権争いが起こることを嫌い、日々の生活で手一杯になるような原始的な生活のままの国を作ることを目指すと表明した。

しかし、それは「ボヤボヤ病」で苦しむスイカや病に侵されたルリのような肉体的な弱者を切り捨てるような世界を作るということに他ならない。

科学が進んだ今の世界では多くの病気が治療可能だし、近眼でもメガネをかければ、足が動かなくても車椅子を使えばどんな肉体的ハンデを持っていても生きていける。

科学はすべての人の命を救う。それが善人か悪人かを問わず。

なればこそ、千空は「人類全員」を標榜するのだろう。それが科学の正しいあり方なのだから。

 

ルリを助けると同時に明らかになった村の名前「イシガミ村」一体千空とどんな因縁があるのか、2クール目も楽しみです!

可愛ければ変態でも好きになってくれますか?第7話 感想:なんでオレ笑いながら泣いてんの?

6話の予告でサブタイトルの「『小春ちゃんは一年生だよ☆』大作戦 完結篇」というサブタイトルが出た時点で期待しかなかったわけだが、まさか泣いてしまうことになるとは思わなかった!

 

序盤のボーリングのシーンでは小春先輩のガンダムみたいな稼働音で大笑いしてたし、そのあとの翔馬への告白を決意するシーンでもボーリングでの盗撮動画を大スクリーンで見ていたり(ここでの上映会に一切のツッコミを入れない彗輝も完全に静かな狂気に飲まれていて笑ってしまった)と、変好き独特のギャグ空間が生まれていて大好きだった。

 

しかし、この回はここからが一味違う。

なんのひねりも無く小春先輩は告白して、振られる。

ここから、小春先輩がストーカーとして立派に成長していく過程を普段のEDの「無謬の花」の歌詞違いである「流れ星」に乗せて流すという謎の豪華仕様なのだが、ここで笑いながらも泣いてしまった。

最初の思わずスマホでブレブレの翔馬を撮って、それを嬉しそうに飾るシーンでなんかもう涙腺がやばくなり、その後どんどん技術と装備がグレードアップしていく様は完全にギャグなのだが、話しかけたりは出来ないいじらしさと最終的には嫌われる可能性がある中で「告白」という賭けに出た小春先輩の心中を勝手に察してしまいもう泣くしかないよね!

 

そして、ラストのなんとなく和解した翔馬と小春先輩だったのに最後の最後で盗撮がバレてしまったシーンでもう大爆笑してしまった。

盗撮がバレてしまったのに誇るように「はい!全部私が撮りました!」と力強く断言するのがヒドすぎるwww

 

これから先の話数で二人の関係性が進むのかどうかはわからないけど、うまくいって欲しいなと素直に思える素敵なカップルでした。

 

f:id:kimuchang:20190824120407j:plain

 

なんでこのアニメ特殊EDが「TRUE」さんとかメチャクチャ豪華なんだ?

 

いまざきいつき恐るべし……

「天気の子」感想 (ネタバレあり)

※ネタバレありです

f:id:kimuchang:20190808173708j:plain

 

 

 

 

 

 

神アニメだった

 

正直「君の名は」にあんまりピンときてなかったタイプのオタクなので、そんなに期待せずに観に行ったのだけど終盤の展開の濃厚すぎる中二病にただ唖然とするしかなかった。

 

「君の名は」は非常に細かい伏線回収が恋愛模様に対して興味のない人間にも楽しんで見れる要素であったので、今回の作品も序盤に出てくる銃器の強盗事件のニュースのくだりで主人公がなんかしらの犯罪に巻き込まれていくのかな?なんて予想をしていたが、主人公に銃を持たせる理由でしかなくて、ラストの警察とのシーンで銃つかいたかったんだな~というのが伝わってきてとても最高だった。

 

脇キャラも最高で小栗旬の存在感ある胡乱なおじさんや、散々ネタにされてたけど悪くはなかった(だが良くもない)本田翼の夏美お姉さん。そして、間違いなく今回のベストバイプレイヤー賞を受賞する凪先輩など記憶に残るシーンが多々あった。

倍賞千恵子ボイスによりとんでもない説得力を持ったおばあちゃんも凄かった。倍賞千恵子さんの声は言ってること全てに含蓄がある気がして、もはや卑怯だな。

梶くんボイスのリーゼント警官は「竹達との結婚直後にヘイトが溜まりそうな役をやって大丈夫かな?」と無駄に心配してしまった。

 

そんな魅力的な脇役に全く喰われずに己の物語を全力で見せつけてくれた主人公2人組がやっぱり良かった。

陽菜ちゃんは健気な少女として「そりゃ、帆高くんも頑張っちゃうよな」と納得感しかくれない最高の美少女だった。

そして、我らが主人公の帆高くんは若干ショタっぽい雰囲気からは想像もできない中二病力を発揮してくれた!

特に陽菜が消えてからの警察からの脱走、線路走り、銃を向ける一連の流れは「世界よりも、自分よりも、惚れた女の子の方が大事に決まってんだろ!」という気迫が画面から伝わってきて本当に良かった。

このポリティカルコレクトネスとかいうお行儀のいい創作物を作りましょうという風潮がどんどん強まる中で、日本のアニメ界を任されてしまったと言っても過言ではない新海誠が送り出したのが「社会的な正義より愛の方が重いに決まってるだろ!」というような作品なのがロックだし、1人のオタクとしてありがとうとしか言えなかった。

 

あの一連の流れだけでも中二病としてお腹いっぱいなのだが、ラストに「東京は元の姿を取り戻しているだけだ」と言ったおばあちゃんや「世界は最初から狂ってたんだ」と遠回しに主人公達には責任がないんだよという大人達の優しい言葉によるフォローがあった。しかし、帆高は「世界の形を変えてしまった」と大人達の優しい言葉には甘えずに東京の水没は自分の選択の結果としつつそれでも、陽菜を助けたことに何の後悔もない的なことを言い出したのが本当に最高だった。

 

この一連の流れで思い出した作品が「劇場版 AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」である。

この作品は中二病(この作品が出た当時は中二病という言葉が無かったため、劇中では「ドリームソルジャー」と呼ばれている)のヒロインが実生活でおいても自分の設定を貫くために、主人公が振り回されるというストーリーであるのだが、ラストのオチがヒロインの中二病をクラスの陽キャがネタにすることでヒロインにも居場所ができて主人公とともに「普通」の学生へとなることを決意するというものであった。

当時リアル中学生だった自分にはこのオチがどうしても受け入れられなくて受験勉強そっちのけで悶々としていた記憶がある。

なんで、クラスの陽キャみたいな『世間』に取り込まれちまうんだよ!アニメでぐらい世間をぶっちぎれ!

AURAを見た自分の感想は上記のようなものだったが、「天気の子」はこんな気持ちをアニメ作品として自分史上初めて救ってくれた作品になってくれた。

 

こういう、少女と世界どちらかを選べ!みたいな作品は世界を選んで少女と別れて少年は大人になる。みたいな筋書きの作品が多いし、どちらにしてもハッピーエンドとして描かれることは少ない気がするのだが、この作品は電車の代わりに船で移動する人々や、何よりラストの再開のシーンなど非常にポジティブな描写で100%のハッピーエンドとして描いてくれているのが本当に素晴らしかった。

 

「世界よりも彼女が大事」そんな今のご時世に多くの人が恥ずかしさや、あまりの荒唐無稽さに口にするのをためらうメッセージを超売れっ子となったのに発信してくれた新海誠には頭が上がりません。

2回、3回と観に行きたいと思います。

2016年秋クールに競女!!!!!!!という神アニメがあったことを僕たちは今日知った

新規深夜アニメがほぼ毎クール50本近く放送されているこの時代にあっては、全ての作品を完結まで見るどころか1話を見ることすらよっぽどなヒマ人出ない限り不可能である。

 

だからこそ、オタクたちはキャストや制作会社、スタッフへの知識を高めて自分が見逃してはいけない作品たちへの嗅覚を高めるなどの自己防衛策を発達させていく。

自分もそんなオタクの端くれとして多少の知識を付けてきた自信があった。

しかし、「競女!!!!!!!」をリアルタイムでは1話も見ずにその「すげーバカ」という噂だけを聞いてスルーしてしまっていた。

 

2019年春クールは3クール目のジョジョ5部を抜いても「鬼滅の刃」「さらざんまい」「スッスッス」「叛逆性ミリオンアーサー」「超可動ガール6/1」などたくさんの面白いアニメが存在する。

ただ、アニメを見ることによってストレスを緩和している人間にとってはもっとカオスギャグアニメが見たいという欲求が抑えられなかった。

 

そんな時にdアニメストアのタグ検索の「本渡楓」を見ていたところ「競女!!!!!!」に出会った。

本渡楓もこういうお色気アニメに出てたんやな~、バカアニメって話題になってたしどんな演技してるかちょっと確認するか」

そんな、投げやりな気持ちで競女!!!!!!を見始めたが、1話の途中で僕は態度を改めることになった。

 

とりあえず驚いたのは作画が良く動くことである。

こういったB級アニメにありがちなこととして、アクションが世界観の設定的に不可避なのに全く動かないということがある。(例:ワルブレ)

自分が競女に対して期待していなかった理由もそこにあった。

女の子が尻と乳をぶつけ合って戦うという設定はとても面白そうだが、肝心のアクションシーンはどうせしょっぱいんでしょ?ヴァルキリードライブ・マーメイドみたいにゲーム原作とかパチンコ原作ならまだしも漫画原作じゃどうせそんなにお金もかかってないだろうし……、どうせアニメ製作にお金をだす偉い人たちはカワイイ女の子が水着でいればいいと思ってるんでしょ!

みたいなことを考えていたのだが、そこには紛れもない本気のアクションがあった……

尻で相手を攻撃するという、今までのアニメ史上でもほとんどなかったであろうキャラクターたちの動きはとても新鮮だったのだ。

超高速で相手のアゴに尻での一撃を食らわせて脳震盪にさせる相手に乳での押し合いによる接近戦を挑むことで相手の間合いを潰すなど、非常に戦略的な動きをする部分も単に勢いだけでなくエア・ギアキン肉マンのゆで理論のような嘘科学をちゃんとやってくれそうな雰囲気を漂わせていた。

 

B級アニメ好きとして手放しで褒めるしかできない1話であったがこの作画の良さは1話で終わってしまうのではないか?

そんな心配は全くの無駄で最後まで安定したクオリティのアクションシーンが担保されていたどころか、日常シーンで多少作画が崩れてもアクションシーン気合いを入れるぞ!という方針がアニメから伝わってきて本当に素晴らしかった。

 

この作品独自の演出として面白かったのが、次回の名場面のチョイ見せである。

本編が終わった後に唐突になんの脈絡もないシーンが流れた後に「以降は次回 NEXT HIPS WORD ??」という構成でEDに入る。(NEXT HIPS WORD の後ろには真空烈尻 尻ミサイルなど次回で披露されるIQ3くらいの必殺技名が披露される)

この作品の見どころの一つである常軌を逸した必殺技の一部を見せてくるので、次回が気になってしょうがないのである。

 

この作品の個人的ベストバウトはやはり第9話の宮田VS七瀬だろう。

柔道の世界から競女の世界への転身を志した宮田のスピードへの意地と競女へかける熱い想いがまさかの「乳首一本背負い投げ」という、乳首技という全く新しい概念をこの作品に持ち込むこととなった。

この一撃は、最終回の真空烈尻三段構えに勝るとも劣らない最高の必殺技だった。

f:id:kimuchang:20190715160706j:plain

ただ気になるのは円盤では乳首技で規制の光が取れるのかどうか?という点である。

「乳首一本背負投げ」は硬くなった乳首を相手の水着の肩紐に引っ掛けて投げるという技なのだが、もし規制が取れてしまった場合に逆に現実感が出てしまい笑いつつもちょっとカッコイイと思える今のバランスを崩してしまう可能性がある。

ということで、ここまでハマったファンの一人として今からでも漫画を全巻揃え、BDの購入も視野に入れてこの素晴らしきカオスアニメを風化させないように活動していく所存である。

 

センコロールコネクト 感想

センコロールコネクト 感想

 

テツ、お前に会えて良かったよ

 

友人からヤバイ作品であると聞いてはいたが、アクションと何よりぶっきらぼうなダウナー系主人公という「俺が中学生のときの作品の空気感じゃん!」とハチャメチャに盛り上がってしまった。

f:id:kimuchang:20190715160015p:plain

 

情弱なので『1』すら見ていなかったのだけど、『1』は予想以上に可愛くないセンコと謎のリアリティを感じる夏の描写とイカす変形アクション、BGMとみっちり情報が詰まった30分で最高だった。

そして、急に画質が良くなって始まった『2』はどちらかというと世界観の提示とテツとユキの凸凹コンビッぷりで笑いを取りつつ、テツがセンコとのリンクを取り戻すシーンには本当に感動してしまった。

あのシーンが最高なのは、テツが最後までセンコへの気持ちを言葉にせずに行動だけで示したのがあまりにもカッコ良すぎるからだ。

なぜ、テツは自分が死にそうな目にあってもセンコを守るのか?これは、今のところ語られていないし、制作が発表された『3』でも語られることはないかもしれない。

しかし、あのシーンがエモいのはテツは基本的に情が厚いタイプではないのが作品の中でしっかり提示してあるからである。

自分の利益のためならカナメを速攻で裏切るのが特にテツの性格を物語っている。

そんなテツがボロボロになってまでセンコを守るシーンが熱くないわけない!

しかも、センコに本当に一言も言わない。

「お前はオレが守る」「あのときの借りを返す」みたいなセリフを本当に一言も言わない。

ただ、黙ってセンコを抱きしめて守りながらシュウに対して攻撃的な視線を送り続ける。

あまりにも理想の主人公すぎて心の中でガッツポーズをしてたし、その後のリンクが繋がってセンコがカミソリに変形したシーンなんて、本当に声が出そうになってしまった。

 

多くの人にオススメできる作品ではないけれど、一部のオタクが熱狂的に推し続けるタイプの作品だと感じました。

3』がいつになるかわからないけれど、気長に待ってます!

アイカツフレンズ!ソルベット王国編感想:実質「ミスマルカ興国物語X(エックス)」

アイカツフレンズ!ソルベット王国編(57~61話)が一旦の終わりを迎えた。

アイカツという概念の存在しない土地へアイカツを広める(ときには「キスイダツカイア」という隠語まで用いて!)という宣教師的な活動を行うなど、今までのシリーズでは見れなかった物語のパターンで非常に新鮮であっただけでなく、アイカツ特有の絶妙なリアリティラインも相まってとてつもなく面白かった。

f:id:kimuchang:20190715155159j:plain

この作品見て思い出した作品が2つある。

1つは「劇場版 アイカツ!

2つ目は「ミスマルカ興国物語X(エックス)」である。

「劇場版 アイカツ!」についてはストレートにいちごちゃんの名言である「アイドルの笑顔で、お腹はいっぱいにはならないけど今日のステージで心の中が少しあったかくなって、みんなの今日が、明日が少しでも素敵になったらいいな。そう信じて歌います。」というセリフを思い出した。

このソルベット王国編の最初の目的は「アリシアさんにひびきさんとフレンズを組んでもらう」というものだったが、最終的には「ソルベット王国の人々(もちろんアリシアを含む)を笑顔にする」というものに変わっていった。

この「人々を笑顔にする」というのは上で引用した劇場版でのセリフにも象徴されるようにアイカツのアイドル観においてもっとも大事にされているものである。

そして、このソルベット王国編でもソルベット王国は定期的に訪れるブリザードによって人々はあまり外に出なくなってしまい、活力と笑顔をなくしてしまったという筋書きである。この問題に対して主人公たちは、ブリザードの発生を止めることは出来ないものの、人々をアイカツ(ただ、歌って踊るだけではなく国民との雪合戦、トレーニングなども含む)によって笑顔にし、活力を取り戻させます。

自然現象を変えることは出来ないけれど、人々の心の持ちようは変えることができるというのは、アイカツ!無印の系譜を正しく受け継いでいるとともに、トモアキ信者としてはある一人のヒーローを思い出さずにはいられません。

そう!曰く名状し難いナニカとまで言われた自由を愛する僕らのヒーロー「ゼンラーマン」だ!

f:id:kimuchang:20190715155255j:plain

 

我々が救うのではない。日々を懸命に暮らす人々に、束の間の笑顔をもたらし、忘れかけていたユーモアを思い出させること。それこそが〝自由の騎士〟に与えられた使命なのだ。ミスマルカ興国物語X(エックス)より。

このセリフって上で引用したいちごちゃんのセリフと全く一緒ではないでしょうか?

歌って踊る・全裸で街を駆け抜ける。人々を感動させる・人々に笑われるという手段の違いはあっても目的としては全く一緒と言っても問題ないでしょう。

エックスにおいて「ゼンラーマン」はヒーローという位置付けでしたが、直接問題を解決することはない(出来ない)という点から見ると実はアイドルものの系譜として見ることが出来るのではないでしょうか?

エックスはトモアキが描いた、超変則的なアイドルものだったのだ!な、なんだってー!

ということで、トモアキ信者の皆々様におかれましてはアイカツ!シリーズを、アイカツおじさんたちは林トモアキ作品を楽しんでいただきたいと思います。